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台湾華語が「通じる」に変わった日

運営のつぶやき

TWLINGO代表・平柳竜樹のことばの学び直し

学生時代、「上級クラス」でつまずいた

中国語との出会いは大学1年生。選択科目として軽い気持ちで履修したのがきっかけでした。
文法も発音も新鮮で面白く、最初は手応えもありました。ところが、3年次に上級クラスに進んだとたん、授業のスピードにまったくついていけなくなったのです。

自分よりも進んだクラスメイト、足元のおぼつかない基礎力、そして「わかっていないのに進まなければならない」プレッシャー。
結局、私は一度中国語の学習をあきらめました。

いまTWLINGOで学ぼうとしている皆さんの中にも、きっと似たような経験をされた方がいるかもしれません。
私も、そこからの再出発でした。

韓国で気づいた「母語に頼らない」学び

その後、語学に再び挑戦しようと、韓国・ソウルへの留学を決意。
現地の大学で韓国語を学ぶかたわら、中国語学校にも通い始めました。

中国語の解説は韓国語、休憩時間の雑談も韓国語でした。まだ韓国語も不自由なのに、それで別の言語を学ぶ。

最初は混乱しましたが、母語の異なる者同士で、同じ言語に取り組む環境は、次第に「母語以外で言語を学ぶ柔軟さ」や「目先の言葉に頼りすぎない理解の感覚」が育っていきました。

語学って、実は“ことばそのもの”以上に、学ぶ姿勢や環境が大切なんだと気づいた瞬間でした。

香港で広東語。現地で話すということ

社会人になってからは、仕事で香港に2年ほど駐在しました。
普通話(標準語)を話せるつもりでいたのに、当時の香港では広東語が主流。
週末に通った広東語クラスでは、またしても「一からの学び」が始まりました。

広東語は研究者によって教科書のバラツキがあり、新たな戸惑いを経験しましたが、現地の言葉で話そうとするだけで、相手との距離がぐっと縮まることを体験し、語学は「道具」ではなく、「人とつながる手段」なんだと、あらためて実感しました。

その後、中国語を本格的に学び直し、HSK6級と口語高級に合格。
やっと、自分の言葉として中国語を使える自信がついてきました。

「伝わる」がうれしい、台湾華語との出会い

次第に、仕事の相手は中国大陸から台湾へとシフトしていきました。
台湾でも普通話(中国大陸の標準語)は通じますが、どこか相手の反応が薄い。
なによりも、「気持ち」が届いていない気がしたのです。

台湾の人たちの話し方は、どこかやわらかくて、親しみがあります。
それを“言葉の違い”としてではなく、“文化の違い”として受け入れなければ、信頼関係は築けない——そう気づいて、私は台湾華語をちゃんと学びたいと思うようになりました。

独学の限界。そして、劉玲との出会い

それまでも台湾ドラマやYouTubeで、台湾華語に触れてはいましたが、限界を感じていた頃、出会ったのがTWLINGOの講師・劉玲(リウ・リン)でした。

ちょうどパンデミックで海外出張がなくなり、時間ができた私は、週2〜3回ペースで彼女のオンラインレッスンを受け始めました。
「このフレーズはどう響くか」「これは失礼じゃないか」といった細かなニュアンスを、丁寧に教えてくれました。

気づけば、自分の話し方が少しずつ“台湾っぽく”変わっていくのを感じるように。
久しぶりに、語学の楽しさを思い出した時間でした。

「通じた」と感じた、台湾でのある一言

パンデミック明け、久しぶりに台湾の取引先を訪問したときのこと。
以前よりもずっとスムーズに会話が進み、相手の反応もやわらかくなった気がしました。

ある方に言われました。
「平柳さん、話し方がすっかり台湾っぽくなりましたね」

そのひと言が、何よりもうれしかった。
レッスンの積み重ねが、きちんと実を結んでいたと実感しました。

TWLINGOを通して伝えたいこと

そんな経験を経て、「同じように学びたい人が、無理なく続けられる場所をつくりたい」と思うようになりました。
それがTWLINGOの出発点です。

ここで大切にしているのは、「通じた!」という実感。
正しい文法も大事ですが、伝わる喜び、わかり合える感覚こそが語学の本当の報酬だと信じています。

台湾華語が広げてくれる、旅の可能性

台湾華語ができると、台湾での旅の楽しみも変わります。
たとえば、ここは緑島(リュイダオ)。私のお気に入りのダイビングスポットです。

ダイビングでは、事前のブリーフィングが必須ですが、日本語対応のショップはごくわずか。
台湾華語がわかることで、現地のインストラクターと安心してやり取りができ、どこにでも潜れる自由が手に入ります。

澎湖、蘭嶼、小琉球——台湾には、まだまだ美しい海がたくさん。
言葉がわかることで、旅の選択肢が広がり、人生も豊かになります。

最後に

語学に近道はありません。でも、遠回りしたからこそ、わかることがあります。
うまく話せない日も、伝わらなかった一言も、無駄ではありません。
その先にある「通じた」の一瞬が、すべてを報いてくれるからです。

TWLINGOは、あなたの「ことばの再出発」を応援する場所です。
もし少しでも、台湾華語で誰かと話したいと思っているなら、ぜひ一歩踏み出してみてください。

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