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台湾華語ってなにが違うの?

台湾華語のツボ

──「普通話」「台語」との違いと、台湾の“ことば事情”をのぞいてみましょう

台湾に興味があるけど、「言葉って何が違うの?」と思ったことはありませんか?
この記事では、台湾華語(タイワンファユー)とは何かを中心に、中国大陸の「普通話(プートンファー)」との違いや、よく耳にする「台語(タイユー)」、そして台湾の駅や地下鉄で流れるアナウンスに使われている言葉など、台湾の“ことば事情”をご紹介します!

台湾華語とは?

台湾華語は、台湾で広く使われている標準語の一種です。中国語と聞くと大陸の「普通話」を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、台湾で使われているのは少し違ったバージョン。
「國語(グォーユー)」とも呼ばれ、公の場や学校などで使われる“台湾の標準語”です。

中国大陸の普通話とはどう違うの?

まず、文字が違います。
中国大陸では簡体字(かんたいじ)を使いますが、台湾では伝統的な繁体字(はんたいじ)が使われています。たとえば「図書館」は、簡体字では「图书馆」、繁体字では「圖書館」と書きます。

日本の漢字繁体字簡体字
図書館圖書館图书馆

さらに、言い回しにも違いがあります。
たとえば「トマト」は、台湾華語で「番茄(ファンチエ)」、中国の普通話では「西紅柿(シーホンシー)」と呼ばれます。

異なる単語の例

日本語台湾華語普通話
トマト番茄(ファンチエ)西紅柿(シーホンシー)
自転車腳踏車(ジャオターチャー)自行车(ズーシンチャー)
パンダ貓熊(マオション)熊猫(ションマオ)

また発音も、台湾では巻き舌音(「~アル」のような音)はあまり使われず、全体的にやわらかく聞こえる印象があります。

でもご安心を。どちらも同じ中国語のベースなので、お互いに理解は十分可能です!

台語ってなに?台湾華語との違いは?

台湾を歩いていると、「あれ?全然違う言葉を話してる?」と思う場面に出くわすことがあると思います。それが台語(タイユー)です。

台語は、「台湾閩南語(びんなんご)」という台湾で代々話されてきた言葉。
もともとは中国・福建省から来た人々の言葉で、今でも台湾の約7割の人が話す(あるいは理解できる)と言われています。

台湾華語と台語はまったく別の言語なので、相互に理解できるわけではありません。しかも台語には、日本統治時代の影響で日本語由来の言葉も多く残っています。日本語に近い響きの単語が、ふと耳に飛び込んでくるかもしれません。

台北の地下鉄で4つの言語が聞こえる!?

台湾は多言語社会。このことは、台北の地下鉄(MRT)に乗るとすぐに実感できます。

次の駅を知らせる車内アナウンスでは、なんと4つの言語が順番に流れます。

  • 台湾華語
  • 英語
  • 台語
  • 客家語(クージャーユー)

主要駅では日本語や韓国語のアナウンスも入ることがあり、訪れるだけで言語の多様性を肌で感じられます。

YouTubeで「台北捷運廣播」と検索すると、実際の音声を見つかりますよ。ぜひ聞いてみてください。

多民族社会・台湾のことばの背景

実は、台湾には台語や台湾華語の他にも、客家語や、先住民族の言語が十数種類存在します。
これらの言語は、2019年の「国家語言発展法」によってすべて“国家語言”として保護・推進されています。

つまり、台湾では1つの“正解の言葉”があるわけではなく、人々のルーツや家庭、地域によって、自然と複数の言語が混在しているのです。

台湾華語を通して台湾の多様性を感じてみよう

台湾華語は、確かに「中国語の一種」ではありますが、台湾ならではの言語文化がたっぷり詰まっています。そしてその背景には、台湾の多民族・多言語社会という奥深い現実があります。

TWLINGOでは、そんな台湾華語を学びながら、台湾の文化や社会も一緒に感じてもらえるようなレッスンを目指しています。

台湾のことばに触れることは、台湾という国をもっと深く知る第一歩。
これから台湾華語を始めてみようかなと思っている方は、ぜひその違いや魅力にも注目してみてくださいね。

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